irresponsibility

「サンデーモーニング新春スペシャル」で「アメリカ帝国崩壊の危機」という
特集をやっていたのですが、

その中で、デヴィッド・ウォーカー(David Walker)氏（会計監査院・元長官）が
アメリカの連邦赤字(FEDERAL DEBT)について
「2007年2月時点で米国政府の負債は８．７兆ドル
何もしなければ、年々約３兆ドル増えて
５３兆ドルという膨大な負債を抱えることになる。」
と警笛を鳴らしていた。

彼はこう警告する。

Rome fell for many reasons.
ローマ帝国が滅びた理由はいくつかある

A declining moral values and political civility at home,
an overconfident and overextended military in land the world,
and fiscal irresponsibility by the central government.
国内や政治モラルの低下
軍事力への過剰な自信と海外への展開
そして中央政府の無責任だ

Frankly, United States has some of those challenges.
これらのローマ帝国が崩壊した時と同じ問題を今のアメリカは抱えている


おそらく彼は「無責任に次々と借金を膨らまそうとするアメリカ政府」に対して
危険性を指摘したのであろう。

アメリカ経済が崩壊して、米政府のみならず「無責任(irresponsibility)」という
単語が世相のキーワードになった気がする。
投機マネーでお金儲けしようとする事、それ自体は許されるし、法律上も問題ない。
しかしその経済活動によって経済を混乱させるほどの事をしたとしたら、
その事に対する責任というのは無いのだろうか。

法律で決まっていなから何をしても良い、という訳ではあるまい。

まぁ、投機マネーに限らず、
「ちょっと楽をしたい。」「ちょっと得したい。」
そんな小さな業が集まれば
他人に不利益や不幸をもたらすという事はあるだろう。
他人に対する意識の有無によらず。


人ごみでの携帯電話やオバちゃんの道をふさいでの世間話も
人に迷惑を掛けてれば、軽い無責任の部類だろう。
少しでも安い物を買おうと生産者を買い叩く事だって無責任のひとつかもしれない。
政治屋が選挙目当てに政争ばかりしているのは、これはもう大きな大きな無責任。

世の中に無責任は山ほどあるのかもしれない。
世の中の無駄と同じくらい。


ところで、日本の借金はというと。。。おぉ。